工房便り 2007
updated on 2007.12.30

 12月30日(日)       ......雪が積もった......

ワラで囲った巣箱 この冬初めて雪が積もった。10cmくらい。ちなみに去年の初積雪は12月29日だった。ほとんど同じ。
 写真はミツバチの巣箱。冬越しのために稲藁で囲ってある。ミツバチ以外のほとんどの蜂は、女王蜂が一匹だけで冬眠して冬を越す。春になると、女王蜂一匹で新しく小さな巣を作り卵を産む。働き蜂が生まれて、巣がどんどん大きくなって、夏になり、秋になり、冬になると何匹かの女王蜂がそれぞれ一匹で冬を越す。
 ところがミツバチは、働き蜂も冬越しをする。しかも冬眠せずに起きたまま。そのため越冬用の食糧が必要になる。それが蜂蜜。

 12月3日(月)       ......今冬の雪は?......

カメムシ 12月の第一日曜日は初積雪の特異日だった。しかし、ここ3年ほどこの日に雪は降らない。昨晩から雨が降り出したけど雪には変わらず今朝も雨降り。今年も暖冬かな?
 写真はカメムシ。寒くなると家の中に入ってくる。「カメムシが多い年は雪が多い」と云う話をどこかで聞いた。以前大雪だった年には、居間の電灯の周りをぐるぐる飛び回って、コーヒーカップの中に落ちてきたりした。今年は、去年より多いが大雪の年ほどではない。平年並みと云ったところかな?

 11月23日(金)勤労感謝の日       ......落ち葉......

落ち葉 山の紅葉もほとんど終わりに近づき道は落ち葉でいっぱい。気を付けないと車が滑ったりする。
 我が家の玄関の上には大きな松の木が何本かあって、ここ数日さかんに葉が落ちてくる。都会では厄介者だそうだが、我が家では優良な焚き物である。ボイラーで燃やしお湯が沸く。松の葉は良く燃え、火力も強い。さらにいい匂いの煙が出る。これも山からの贈り物。

 11月17日(土)  晴れ     ......柿......

柿すだれ柿を食べるハチ 柿をもらった。渋柿である。
 皮を剥いて軒先に吊るした。
 蜂がやってきた。

 9月27日(木)   晴れ    ......変わらない物......

ごますり器(右;25年前に買ったもの。左;先日買ったもの。) 25年間使っていたゴマスリ器の調子が悪くなってきたので先日買い換えた。輝さんが買ってきたのだが、並べてみると何と全く同じだった。25年経っても変わらない物もあるんだなあ。
 暑かった夏が終わり、十五夜の翌日から秋になった。最低気温12℃。

 9月22日(土)  晴れ     ......パン焼窯......

パン焼窯 「ねこ丸」 8月から赤土をこねて作っていたパン焼窯「ねこ丸」が完成した。大きさは、外寸120cmx120cmx65cm、内寸80cmx80cmx45cm。
 数回パンを焼いてみた。電気オーブンで焼いたパンより美味しい。
 製作過程はこちら<パン焼窯

 9月20日(木) 晴れ      ......熊 その後......

ミツバチの巣箱 1週間後の9月8日早朝また熊がやって来た。今度は、我々が引っ越して来る前から(10年以上前から)屋根の上に取り付けてあった巣箱が襲われた。まだ暗い5時ころ、ドンという何かが落ちたような音で眼が覚めた。ヨソ猫がやって来たのかなと思い、起きて見に行ったが猫の仕業ではなかった。ひよっとしたら熊??と思ったが明るくなるまで待つことにした。6時半ころ屋根に上って見ると巣箱が壊されていた。家に接して斜めに生えている松の木から屋根に上がったようだった。ミツバチを別の巣箱に取り込み、今度は熊の手の届かない所に取り付けた。
 その後聞いた話では、熊は親1頭,子3頭で、下の家では6個巣箱を壊され、その奥の家でも、峠の向こうの集落でも2軒巣箱が襲われたそうだ。幸い人の被害はない。

 9月3日(月)    晴れ      ......熊が出た......

熊わな 2週間ほど前、赤沢の方で捕獲した熊の親子を我が家の奥の国有林に放したと云う話を聞いた。そして9月1日、防災訓練に行くとそこで熊が出たという話をしていた。我が家から800mほど下の家に熊が出てミツバチの巣箱を3個壊されたそうだ。蜂蜜は熊の大好物である。
 午後8時半に訓練が終って家に帰った。午後9時ころ中庭に出ると、そこに熊がいた。お互いびっくりして、熊は山へ、こっちは家の中へと逃げ込んだ。
 熊がいた所にはミツバチの巣箱が置いてある。様子を見に行くと、巣箱が壊されミツバチがブンブン飛び回っていた。巣箱の中を覗いて見ると、発見が早かったようで、それほど食べられてはいなかった。 ミツバチを別の巣箱に取り込み、巣箱に残っていた蜂蜜を絞った。3kg程あった。
 次の日、街へ下りる途中、道路脇の山にドラムカンを2個繋いで作った熊わなが仕掛けてあった。

 7月6日   晴れ         ......鶏その後......

 4月から続いている鶏のボス争いが何時までたっても決着しない。雌鶏の近くにいる「白」の方が優勢ではあるが「茶」もまだ敗北を認めていない。その証拠に時々「コケコッコー」と雄たけびを上げている。
 先日鶏のエサを買いに行った。いつもの「バーディー(20kg)1580円(安売りでは1380円)」が無く 「バーディー スペシャル(20kg)1880円」に変わっていた。実質的には値上げである。原油の値上がり〜バイオガソリン〜とうもろこし〜鶏のエサの値上がりとなったようだ。あ〜あ

 6月3日(日)    晴れ     ......うど目たらの目......

山うど 毎年この時期に一度だけ「うど」を採りに行く。少し遠いので一度だけ。今年も一昨日行った。少し時期が遅かったようで大きくなっていた。軟らかそうなものを選んで採った。茎は「味噌和え」「きんぴら」にすると旨い。硬いものは新芽を摘んだ。これは天ぷらにすると美味しい。
 車をゆっくり走らせながら探す。おおよその場所は覚えているのだがなかなか見つからない。ところが2,3本見つけると後は簡単に見つけられるようになる。目が学習するようだ。

 5月12日(土)    晴れ     ......日本ミツバチをつかまえた......

ミツバチの写真   昨年から準備をしていたニホンミツバチの捕獲に成功した。
 昨夜は寒かったが今日はいい日になって気温も上がった。昼少し前にミツバチが分蜂した。「ニホンミツバチは桜の木が好き」との言い伝えに従って造っておいた桜棚に期待どおりに集まって蜂玉を作った。
 防虫ネットを頭にかぶり、ゴム手袋をして、蜂にスプレーで水をかけ、小箒で、巣箱に、蜂を掃きこんだ。8割程は直接巣箱に、1割程は洗面器に掃き込みそれを巣箱に移し、残りの1割は自分で巣箱に入った。
 また楽しみがひとつ増えた。山の恵みがひとつ増えた。

 5月10日(木)    雨     ......泥棒ねこ......

食べられた缶詰 レイにやろうと缶詰を開けていると輝さんが来て「昨夜開けた缶詰がストーブの傍にある。」と言うので探したが見つからなかった。輝さんも来て探すと、餌を出すときに使った箸は見つかったが缶詰はなかった。
 以前よその猫がやって来て、中味を食べて空き缶を残していった事がある。あちこち捜したら、10m程離れた台所の隅に缶と蓋が落ちていた。ここまで運んできて食べたようだ。よく運んだものだ。
 輝さんは、缶で口を切らなかったかと泥棒ねこの心配をしていた。

 4月27日(金)      晴れ      ......平年なみの春......

春の花6種*  温かいのか寒いのか判らなかった冬が終わって春が少し遅れてやってきた。お寺のしだれ桜は花を咲かせる時期が判らなかったようで、ほんの少し花を付けただけで終わってしまった。*春の花さらに6種

 4月17日(火)       曇り       ......鶏のボス争い......

ボス争いをする2羽の雄鶏  毎年恒例のボス争いが始まった。闘う時は真剣に闘い、トサカをつついたり、蹴りをいれたりして血を流すこともある。でも闘うのはほんの僅かで、一日の内ほとんどは休戦している。
 鶏の闘いは、覇権を争う戦争なのか?はたまた首長選びの選挙なのか?その中間的な鶏流のボスの座争奪戦である。決着がつくのはひと月ほど後。そして任期は1年。
 今日から町議会議員の選挙が始まった。投票日は22日。任期は4年。

 4月4日(水)     晴れ 時々 雪     .......春 時々 冬.....

タイヤ交換の済んだ軽トラック 数日まえ、4月になったので軽トラのタイヤを夏用に換えた。そしたらさっそく雪が降った。クロッカスも水仙も雪に埋もれた。

 3月18日(日)    晴れ      ......冬越しの野菜......

グリーンファームで買ったネギ 春になったと思ったらまた冬に戻ってしまった。
 しばらく前に伊那のグリーンファームでネギを買った。信州の冬は寒い。畑は、雪のある所では雪に埋もれてしまい、雪の無い所では地面が凍ってしまい、作物は何も出来ない。そこで、冬のために野菜を蓄える。あるものは漬物にして、またあるものは生で。
 晩秋になると八百屋に、野沢菜、大根、白菜、ねぎが安く、大量に並ぶ。人々はそれを買い冬に備える。
 そして春になると、冬の間に食べ切れなかった野菜が処分価格でまた八百屋に並ぶ。

 3月10日(土)    晴れ     ......まだ冬だった......

山の中に出現した氷の滝 数日続いた寒波は行ってしまった。いい天気なので裏山へ風呂の薪を拾いに行こうとしてふと見ると林の中に白く輝くものがある。
 近くに行って見るとそれは樹の枝から垂れ下がる氷の滝だった。横の水道管に穴が開いていてそこから噴き出した水が凍ったのだった。

 3月4日(日)    晴れ      ......おからがんも......

おからのガンモドキ 先日、輝さんが木曽農協の平沢支所で「おから」を貰ってきた。近所の豆腐屋さんが置いているのだそうだ。タダで。聞くところによれば、都会では「おから」は産業廃棄物で処理業者に持って行ってもらうのだそうだ。お金を払って。
 一昨日は「おからボール(ドーナッツ)」を作った。今日は、おからに卵,長いも,人参,ひじき,しいたけ,を混ぜ、油で揚げて「がんもどきもどき」にした。大根おろしでおいしく食べた。

   神戸から「いかなごのくぎ煮」が届いた。昨年よりひと月早い。

 3月1日(金)     晴れ     ......信州人の好きな花......

オオイヌノフグリの青い花 木曽福島の代官屋敷の前にオオイヌノフグリの花が咲いていた。この名前、なんとかならないものかと思うのだが、花が終わって出来た実を見ればそっくりだから仕方がない。
 暖かい地方の人々にとってはただの雑草にすぎないだろうが、春一番に咲くこの花を見つけると信州人は「冬が終わった」と実感する。
 本当の春一番はフキノトウなのだが、これは山菜つまり食糧であって草花ではないのでまた別の話。樹木の花で春一番はマンサク。今年は2月17日には咲いていた。例年より20日ほど早い。

 2月27日(火)     晴れ     ......春......

やなぎの花 朝晩はけっこう寒いが昼間はポカポカ陽気の日が多い。街へ用事で出かけたら、高山集落の川岸にネコヤナギの花が咲いていた。
 上水道の工事は順調に進み、水道管の埋設工事はほぼ終わり今週から通行出来るようになった。あと舗装工事のため2,3日通行止めの日があるそうだ。

 2月21日(水)      晴れ       ......巣箱の掃除......

シジュウカラまたはヤマガラの卵リスが住んでいた跡ハチの巣ヤマネの背中   昨年の巣箱掃除は3月16日だった。今年は3週間も早く巣箱の掃除をすることになった。シジュウカラまたはヤマガラ用に作った鳥の巣箱なのだが利用者はいろいろだ。最初の写真は正統派の利用者。何故か卵は孵らなかったようだが。次はリス。彼または彼女は不在であった。その次は蜂。彼らも不在。最後は蜂の巣の下に天然記念物のヤマネ。彼または彼女は就寝中。背中の黒いすじが見える。元あった木の上に、そっと戻しておいた。

 2月11日(日)    晴れ       ......誕生日......

バースデイケーキ 昨日は輝さんの誕生日。年の数よりだいぶ少ないけれど苺をのせてケーキを作った。かなり上手に出来た。知り合いの青年も同じ誕生日なのでプレゼントした。

 2月9日(金)     曇り     ......上水道工事中......

水道工事中 我が家から街へ下りる町道が上水道工事のため通行止めになった。私は出かけるのをやめた。やめられない輝さんは、8:00前に出かけて17:00過ぎに帰ってくるか、または工事現場の先に車を止めて置いて、現場を歩いて通ることになった。家から工事現場までは私が別の車で送り迎えである。2,3日間のことではない。長ければ3月いっぱいかかる。というのはこの上水道工事は新設工事なのだ。
 高山,馬留,二ツ山地区(我が家を含めて全部で9軒)には上水道は無く沢水を使っている。今まで特に問題はなかったのだが、ここ数年前から水量が減って夏場に水が涸れそうになってきた。異常気象のせいかもしれない。そこで上水道を引くことになった。馬留峠の向こう側の地区には簡易水道の設備が有って水量に余裕があると云うことで、そこから分けてもらうことになった。
 峠の向こう側にポンプ室、峠に配水池、標高差が大きいので途中に減圧槽、水道管の敷設、消火栓の設置と大工事だ。幸いなことに今年は暖冬で雪がなく、大きな石も出てこないと云うことで工事は順調に進んでいる。かなり早く終わるかもしれない。
 ところでこの上水道は我が家まではやって来ない。我が家はルートから800mも離れているうえに配水池と同じ高さ1025mに在る。さらに私が上水道を希望しなかった。我が家が取水している沢は水量が多いほうでいまのところ足りているし、美味しいし、なによりもタダである。もっとも保健所の基準では飲用不適であるけれど...。

 2月4日(日)   晴れ     ......ケーブルテレビ開通......

電線を切った倒木 写真は1月7日に雪の重みで折れた松の木。直径40cm程。これで半日停電になった。
 我が家では電波の状態が良くないのでテレビは映らなかった。うちだけかと思っていたら木曽谷全域でかなり多くの家で映りが悪かったようだ。しかたがないので組合を作って協聴システムでテレビを見ているそうだ。ところが放送のデジタル化に伴って設備を変えなければならなくなってしまった。それなら木曽谷全部をケーブルテレビにしようと云うことになり、ついでに防災行政無線も一緒にすることになった。木曽谷全域に同軸ケーブル(光ファイバーではない)を敷設することになり我が家にもやってきた。ケーブルテレビで出来ることは、テレビ,I P 電話(加入者間通話無料),インターネット,防災行政放送。テレビも映るようになったのだが、10年間テレビ無しで過ごしてきたら、テレビを観る習慣も無くなってしまい結局テレビは観ない。

 1月11日(木)  晴れ     ......大雪が降った......

雪景色雪かき 変だと思ったらやっぱり降った。それも大雪が。
 6日に15cm位降って、ひとまず止んだのだが、7日にまた降って合わせて40cm程積もった。湿った重い雪だったのであちこちで山の木が倒れた。7日に、我が家から1km程下った所でも松の木が折れて電線を切ってしまい、そこから上の3軒が停電した。復旧に時間がかかり夜になった。仕方が無いのでラーメンを食って7時過ぎに寝てしまった。回復したのは9時半ころだったようだ。8日になってさらに木が倒れて上松町のほぼ全域が停電したそうだ。防災無線で言っていた。

 1月5日   晴れ    ......明けましておめでとうございます......

しめ縄リース いつもの年なら日陰には雪が積もっているのだが、今年は雪のまったく無い正月になった。12月29日に初雪が9cm積もったのだがそれも融けてしまった。灯油は高いし、ストーブの薪はいくらもないし、暖かい冬は助かる。塗った漆の乾きも良い。でも何か変。

 

12月31日にしめ縄を作りました。左から、わら、玄関用2m、輪じめ、リース、山の神用3本撚り