気まぐれ通信木曽日和 (2004年)updated on 2004.11.27  
   
 11月27日   ・・・「犬も歩けば棒に当たる」・・・ 今日の場合は「幸運」編。

 さっき宅急便(クロネコ便)を出しに行ったのです。 営業所についたのが18時57分。営業所の扉には、「翌日配達受付は18時30分まで」と。
“あちゃーぁ、これは駄目かも?!”と思いつつ、
「今日はもう出ちゃいました?」と聞くと、係りの女性が
「あ、まだいいかな?今出るところだから」と、急いでドライバーの方にストップをかけて下さいました。伝票を慌てて書き、自分の名前を間違えたりして、「慌てなくてもいいですよ」と笑われつつ・・・。
セーフ!! 19時ジャスト、車は出発。はーあ、運があったーーー、とホッ!

そして、帰り。

 山の通り道の家へ。
我が家宛の郵便はがきが間違って近所(850m離れてますが)のその家に配達されたと、今朝そこから電話があったので、頂きに伺ったんです。
たった「はがき1枚」、なのに、出てきた時、私は手に「ブロッコリー1個とアーリーボール3個」を持っていた!その家の奥さんにもらっちゃったのです。こんな野菜の高いときに!間違ったのは、郵便やさんなのに!

 今日は1日ずっと家にくすぶっていて、やっと時間と競争で走り、「よかったぁ!」と思っていたところへ、またこの「幸運」!
田舎はいいぞ〜〜〜!!と叫びたい気分。ありがたいことでした。!(^^)! (’04・11/27記)

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 10月21日    今年の秋は…・ その一 台風はこわい!   

 すごいね、今年の気候、天候は…。
 夏の猛暑が長く続き、やっと涼しくと思ったら、今度は台風ラッシュです。もう、昨日(10/20・金)で23号です。上陸の数は十個めということです。亡くなられた方も今回はかなりの人数とのこと。大変なことです。 
 さて、我が家の場合。幸いに直撃コースではなかったので、今まではたいしたことはありませんでした。雨漏りが多々ある、という借家なので、雨の日は練習した書のゴミの紙が雨受けとなってあちこちに置かれ、書室が使えず、ということぐらい。でも、さすがに今回の台風の風と雨は半端でなく、ポトポトと天井の節穴から雨が落ちてきました。困った私の考えたことは…?
 ペットボトルの利用です。ペットボトルをガムテープで天井の節穴の所にくっ付けたんです。ご想像あれ!我ながら、笑っちゃいます。でも、ほんと溜まるんですね。
 夫がそれを見て言います。
「水の重さでドンと落ちてくると、かえってエライこっちゃだよ!」 うーん、そうですね。溜まった水を時折捨てることになりました。
 この程度で家の中は納まりました。しかし、家の隣、我が家の生活水源の川は、過去最高の水位となり、夜見に行くと怖いほどでした。
 さて、今朝。今日は「木曽の工芸展」の搬入日。午前九時集合というので、台風騒ぎで準備不足の二人は、いつもよりぐっと早く起きました。
「台風一過でよかったねぇ」 とバタバタ準備をしていると、ピンポン£ャの情報無線の案内が……。
「町道高山線が(―あっ、うちの道だ!)池田公園から150mの地点で土砂崩落のため、通行止めです。(ついに来たか!)迂回路は馬留・芦島線です。」
 ほんと、ついに来たって感じです。我が家への道は、来られた方はよくわかると思いますが、山道で(当然ですが)かなり急です。所々、木が倒れそうになったり、剥き出しのような崖もあったりします。今回の台風23号の気象庁の予報では、 『過去数年間で土砂災害の起きる可能性が最も高い』ということが繰り返し発表され、当長野県南部地方もその中に入っておりました。その通り、木曽でもJR中央線や国道19号線に土砂崩落があり、不通になったとラジオで聞きましたが、この山道も例外ではなかったのです。
「やっぱり、土砂が落ちてきたかあ」 仕方ありません。芦島線に行くしかありません。
「今日はだめだね。ま、明日かあさってには通れるでしょう」
 二人とも、かるーい気持ちで、搬入のため、芦島線に向かいました。
 ここはほとんど舗装のない本当の山道です。 ガタガタ、がっくん、ガタガタ≠ネかなかの道ですが、こっちは大丈夫でよかった!こっちも駄目となると、我が家も近隣(?)集落八軒も完全に「陸の孤島」ですから。しかし、対向車が来るとちょっと大変かも。かなり狭いですから。
 さて、無事に搬入を終えて、帰路に。分かれ道、
「まだ、迂回路の看板出てるね!」と言いつつ、迂回路へ向かったんですが、
「ちょっと、見に行こうか、そんなに上じゃないし、ね。」と車をUターンさせ、いつもの道へと進みました。すぐに「通行止め」のゲートが。車を置いて歩いて現場へと向かいます。
「まだだね、これで150mかいな?」と夫。
「そうだね、もうちょっとあるかなあ」と言うか言わないか、
「ああ〜〜!」 二人同時に声を上げてしまいました!
 なんと、そこにあったのは、「土砂の崩落」ではなく、「土砂の流出」だったのです!
 つまり、川の急な増水によって、道路の下の土がごそっとえぐり取られてしまい、道路が崩れているのです。
「こりゃ、あかん、簡単なもんじゃないわ。」
「復旧はたいへんだわ。雪が降る前に直してもらえるかなあ?」
簡単に土砂を片付ければ終わり、と思っていたのですが、これは大掛かりな復旧工事となりそうです。
 そこは、川沿いの木々が伐採されていて、とても日当たりの良いほっとする所で、春にはタラノメがけっこうたくさん出て、近くの人を楽しませていました。
「あーあ…」溜め息です。自然というのは、凄いもんです。
「当分、駄目だ」と確認して芦島線へ迂回。時間はどれくらい余計に掛かるかと計ってみると、十二分くらいは増えたようです。時間とデコボコの道は、なかなかしんどいものです。でも、仕方ないもんね、ここしか道はない!
 全国あちこちで起きた災害。お気の毒に違いないのですが、実際に我が山道の現場を見て、起きる所にはそれなりの理由があるのだな、と実感しました。木を伐採して、明るくなったのはいいのですが、木の根っこが無くなり、土をシッカと掴んでいたものが無くなったのでした。複雑な思いです。無理やり切り開いて道や家を作った所は、やはり「無理」な面があることを自覚しないといけないということでしょうか。被災された方々の貴重な体験と現場の検証をしっかりしなければ、と思うばかりです。
 自然は凄い!
 しかし、人間もスゴイ!この台風の直後の朝に我が家から少し下りた所にバイクが2台。そう、それは「キノコ狩り」の人のバイクです。雨の後の元気なおいしい貴重な(!)キノコ狙いですね。珍しく2台か、とその時は思ったのですが、今思えば、経験のなせるワザ又は知恵でしょうか、こんな時は四輪車より二輪車でスイスイと!スゴイ!
 そして、もう一人、いたいた、タクマシイ人! 近くの八軒の内の一軒のおばちゃん。迂回路の山道の途中にいつものバイクだけが…。そう、彼女も山へ「キノコ狩り」です。普段ならめったに通らない所ですが、「物はついで」というわけですね。 さすが、山暮らしのベテラン達よ!
 「無駄のない生き方」に脱帽です。
 ところで、我が家の今年のキノコのお話は…、うーん、それはまた後日、ということで。エヘヘ、本日はここまで!        チャンチャン。               (10・21)

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 3月5日

わが家の鶏ものがたり――3月編 ほめてもらえると思ったのに!     証言その一「ワン」
――「やったあ!」こんなにうまくいくなんて、ちょろいじゃん!はやくみんなにみせなくちゃ…――  おおいそぎでぼくはみんなのいるしゃげきじょうへはしった。むねはわくわく、ほこらしさでいっぱい!いたいた、うちのごしゅじんとほりぐちさんだ!
 「ワワワワン!ワン!(どお、すごいでしょ、ぼくひとりでやったんだよ)」
 「なに、これ、どうしたの?」
 「ワンワン!(つかまえたんだよ)」ぼくはくろいそれをくちからはなして、ほりぐちさんにむねをはった、「ワワン!(うふっ)」
 「あれえ、どこからとってきたん?」とごしゅじん。
 「ああっ!いなよしさんとこか!とってきちゃったの、ありゃあ、たいいへんだあ!」ほりぐちさんがおおきなこえをあげた。
 アレッ、へんだなあ?よくやったっていってくれないの?はじめてつかまえた「えもの」なのに…
 「どうもさっきコッココッコとこえがするとおもったら、これかあ…」とごしゅじん。 「しんじゃったか…このあほ!」
 「ウウ、ワン?(なんで?ほめてくれないの?)」……シュン。
      ※
死ぬかと思ったぁ!    証言その二「コッコ」
――ぎゃあ、びっくりしたぁ、しぬかとおもった。 あのちびいぬめ!といってもわたしの三ばいちかいけど。すこしまえ、いつもはでかいいぬ(アロー≠ニいう名前の堀口さんの猟犬)といっしょにうろうろしてたんだけど、ひとりでこのにわのほうへきたんだよね。なにしにきたんか、とおもったけど、そのうちむこうへいったから、ま、いいや、こっちにはつよいおんどりくんもいるし(ちょっとおつむはよわいけどね)、いつものようにみんなとエサをたべてたんだ。やっと、ゆきがとけて、つちのなかのむしもさがせるようになって、いいきせつになったなあって、みんなでいってたんだよ。むちゅうになってぱくぱく……、そしたらいきなりアイツがあみをたおしてとびかかってきたんだ! がぶっ!≠スまたまちかくにいたわたしをくわえたんだ!コココッ、クワックワッ!ひっしでさけんだけど、あまりのとつぜんのことにおんどりくん、ほかのみんなをまもるだけでせいいっぱいいで(ほんとはじぶんがこわがってたんじゃない?)、たすけにきてくれなかったの。バタバタやったらはねがぬけて、くちからはなれたんだ、でも、すぐまたつかまっちゃった!それから、えーっと…きをうしなちゃった!
 「しんじゃったねえ…」おとこのひとのあしおととこえがきこえて、わたし、われにかえったの!
 「クワアーッ、クワッ、コココーッ!」
 「おおっ!いきとったか!」
 びっくりしたのはこっちよ。おおいそぎでいえのほうにはしったわ、あわててもほんのうてきにわかるものなのねえ、ちょうどそっちにふるいバスがあったんで、したにはいったの。
 「バスの下だ、ほれほれ、むこうへかえれ、かえれ」
 さっきのおとこのひと(筆者注、堀口さん、射撃場の管理人、まえに猪肉をくれた人)がまたおってきたから、ばたばた、また、にしへはしったんだ。  やっとにわのところへきたけど、まだうしろからきたから、もう、すぐちかくのトタンのしたへかくれたわ。あーあ、とんだことだわ、きがついたら、おしりのところのはねがバサッとないんよ、さむい!いたい!……くらくなってきたわ、もう、しかたない、きょうはここでねようっと、でもひとりでねるってさむいなあ、…ううっこんやはひえるなあ。…おもやのごしゅじん、まだかえってないね…。
       ※
証言その三「人間たち」
 「あれっ、なんかヘン!鶏小屋が閉まってる!私、戸を開けたまま出かけたはずだもん。」
 「ええっ、閉めてったんじゃないの?」
 まるでお互いに信用のない中年ド真ン中のわが夫婦の、帰宅時の会話。でも、やはり変だ。鶏小屋の庭の網も倒れている…。何かあったぞ、これは…。イタチでも…?が、すぐにわかった!
――うちの犬が鶏にイタズラをして、羽が抜けてしまいました。すみません。N電機商会――玄関の黒板にメモが書いてあった。そうか、あの元気坊主かーうれしそうに走ってたもん、出かけるとき見たよ。
 ところで、どの子だ?被害者は…?夫と鶏小屋を覗く。「一、二、…六羽、アレっ、黒が一羽いない!」 黒が二羽いるはずなのに一羽見えない。脚の奇形の一羽は小屋の隅に隠れていることがあるので、夫と懐中電灯で照らして見たり、小屋の裏へ回ったりしたがわからない。
 「明日にならんとわからんね、こりゃ」
 私は家に入った。留守番電話が、はたしてピカピカと受信を知らせていた。
――すみません、N電機商会です。ウチの犬が………というわけでトタンの下か縁の下に入っちゃったみたいです……―― 「わかったよ!」と言ったか言わぬかのうち、夫が「いたいた、ここに。小屋に入れた!脚の悪い方じゃなかったワ」と言った。あーよかった!!
 折り返し、N電機商会へ電話を入れて報告しておいた。ほっとされた様子だった。一件落着!
 さて今朝。堀口さんが心配そうに訪ねて見えた。(こちらはまだパジャマだ、あな恥ずかし) そして、さっきN電機商会の、ワンちゃんのご主人が謝りにみえた。たいへん恐縮されて…。
 「いやあ、びっくりしたよ。なんかやけに鶏の声がするって思ったら…黒いもんくわえてきたもんで、なんじゃあーって、てっきりもう死んじゃったと思った」「この犬、猟につれていったら、車に酔っちゃって…で、ここでの仕事に連れて来てたんだわ。」「やっと酔わなくなったと思ったら、これだもん、初めて獲ったのがチャボなんて、ばかなやつだって」「きょうはもう家に置いてきた。」
 一週間ほど前から射撃場の改修の仕事に来ていたN電機商会の方は、かわいいビーグル犬(の雑種らしい)を連れて来てみえていたのだった。 「ぼく」と思った犬は、二歳ちょっとの「わ・た・し」だった。名前を聞くと、さすがデンキ屋さんの子、(なんだと思う?)スイッチ≠セって! 「どうぞ、また連れてきて!」
     ※
結末「うふっ」
 いやあ、この一件、さて一番トクをしたのはだれでしょう?エヘヘ・・・「鶏は卵を産むんだ、四角いタマゴも!」にやにやしながら言ったのは、夫だ。  N電機商会さんはご丁寧に、菓子包みを置いていかれたのだった。  ごめんね、黒チャボ(本当は雑種)ちゃん、痛い目、死ぬような恐怖に遭ったのはあんたなのに…。今日はせいぜいおいしいエサを奮発しよう!  黒チャンは禿げたお尻をそーっと隠していた……。    (3・5)

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 00月00日 ……いやはや、いやはや・・・( 我が家のパソコン事始 )

 前号でメモしたように木曽山中でのパソコンらいふが始まり、前号はメールの分もくっつけ、「木曽日和」を送ったところ、「輝代さん、どうかしたのか?」と心配のメールも頂いて…、ゴメンナサイ。腕をけがしたのではありませんよ。
 どこへも勉強に行かず、夫が過去の知識と説明本でなんとか理解したことを私に伝授し、インターネットのホームページは夫が主に、Eメールと文書作成は専ら私が実行です。時々フリーズ(停止)≠おこしながら…。(お蔭でネムイヨー)
 皆さんのご意見・ご感想など伺いながら、今後手書きor活字など考えます。今は使い方に習熟のためにパソコンにへばりついております。こんな生活じゃ足がますます退化しそう…。時間がアッというまに過ぎる、これも困ったもんです。アア。 inayoshi-nt@tree.odn.ne.jp     (輝代)

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 2月21日 ……春なんだ!サルも来た!……

 いやはや、この急激な季節の変化はなんだ。つい一週間前まで「寒い寒い」と言っていたのに、今日はコートが暑苦しく感じたもんだ。全くもうこりゃ情緒、日本的情緒といったものが足りないよ。やはり温暖化の影響だろうか。
 今日は松本では四月下旬の陽気だったそうな。ここ木曽はどうかな?やはりそれぐらいだったかな?廂から伸びてきた屋根の雪がこの暖かさで落ちてきそうと、朝から気になっていた。案の定、昼近くになったら、ドドーンとすごい音を立てて雪塊が滑りおちた。雪といっても解けて固まり解けて固まりを繰り返したカチンカチンの、鉄塊のようなもの。下でそれに当たったら、えらいコッチャ。セータローを出すのも気を使った。
 鶏の勢力争いに呼応するかのように、うちの愛猫レイも変な泣き声をあげるようになった。全くもって動物植物の自然感知能力には脱帽。こちとらまだまだ冬眠を貪りたいと思っているのに…。
 今日、新聞を買いに下へ下りていったら、途中「あれっ?」たぬきかと思ったが、ころころしている割に素早い。サルだった。三匹見た。
「珍しいなあ、ひさしぶり!」思わず声がでた。
 町から上がって来ると、今度は田んぼの畦にいた。いち、にい、さん、……七匹もいた!真ん中にいちだん大きい一匹!あっ、あれがボスだな!
 大・中・小の山サルは畦の草をかじっていた。実を食べているのだろうか?今田んぼにも畑にも何もないもんね。こんなもので生きていくなんてすごいもんだ。雪の冬中はどうしていたんだろう。 
 人間は厳重な家(わが家は隙間をビニールで覆っているが)に住み、たくさんの衣服をまとい、たくさんの食料を用意し、たくさんのエネルギーを使って安穏を享受しているのだもん、なんか罪深いよなあー。しかし、去年、わが家の畑のジャガイモを掘って食べちゃったのが、この山ザル集団かと思うと、ム、ムムム!
 やっぱり、強欲な人間の私であった!    (2・21)

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 2月20日 ……えっ?ペットも鳥インフルエンザ? ( わが家の鶏物語―二月編 )

 どうやら決着したようだ。今回も茶の雄鶏がボスの地位の防衛を果たしたようだ。
 十日程前から、ちょうど立春を過ぎたあたりから、鶏小屋がにぎやかになってきた。二羽いる雄鶏が勢力争いを始めつつあった。なかなか季節の変化に敏感だ。春の気配をちゃんと感じているのだ。
 この二羽は十一羽兄弟の内の二羽である。最初は白系の雄鶏がバンを張っていた。茶系の雄鶏が鳴き声をあげようとすると、しつこくおっぱらっていた。雌鶏を仕切っていたのも当然白系だった。脚の悪い雌鶏一羽がやっとこさ茶系の雄鶏が手を出していいメスだった。
 ところが、それが次の年逆転した。いつ戦いがあったのか、この時ははっきり確認しなかったが、気がつくとボスの地位は入れ替わり、虐げられて(?)いた茶系が鬨(トキ)の声を高らかに上げていたのだった。そして、このまま決定でいくのかと思った。
 それが再びここでボス争いが始まったのだ、季節の訪れに正直に反応して…。  
 二羽の雄鶏は、庭はもちろん狭い小屋の中でも、一世を風靡したエリマキトカゲよろしく首の回りの羽を逆立てて、頭を下げあって、闘牛の牛とおなじく威嚇し合い、飛びかかる。脚と嘴をフルに使って相手に飛びかかる。敵に背中は見せない。
 「おっ、白が茶の羽をひっぱった!」
 「あっ、茶が白を蹴り上げた!」
 いやあ、たいへんだァ、こりゃ。数日経つと双方の鶏冠(トサカ)は出血したところが黒く変色し、それがまた日毎に増えていく。まだ決着は付かない。「しばし休戦」のタイミングをどう合図しているのか、ある時はみんなでエサをついばんでいたりもする。そしてまた、白が「コケコッコオー」と鳴く。宣戦布告の合図のようだ。どうなるのか?
 「もーオ、一年交替にしたら?」
しかし、鶏の世界はそんなのはないらしい。まいった≠ニ合図するまで続くのだ。
 そして、今日ついに決着した(たぶん)。エサをやりながらふと見ると、白系雄鶏くんの右目がつぶれている(ようにみえた)。
 「決まったようだよ!」私は夫に知らせた。白君はほんの少し遠慮がちにエサをついばんでいる。今年も白君は NO.2の地位に甘んじるのだろうか?
 さて、この間、雌鶏たちは、といえば、これがまた飄々というか、「どこ吹く風」の世界で淡々といった様子。我関せずとホント、マイペースなのだ。せっせとエサをつつくだけであった……。
 ところで、大分ではペットのチャボまで受難=A鳥インフルエンザで死亡、ほかの鶏は焼却処分というではないか! あっちでもこっちでもなんと多くの鳥たちが死に追いやられていることか!小学校の鳥まで住まえなくなりそうだとか。
 これって一体なんなんですか?昨年から続くハクビシン・鯉・牛・豚・鶏、さっきのニュースじゃ豹・虎・そして猫まで!どうも人間たちの今までの仕打ちに仕返ししてるんじゃないかい?「自爆テロ」の手法で……(夫いわく、「細菌兵器だろ、こりゃ」)。捨て身≠ネのはイラクの一部やアルカイダばかりではないのかもしれない……。
 インフルエンザが大流行するのは、体力が落ちたり弱ったりしたときだという。現に「スペイン風邪」は、第一次世界大戦の最中だった。今また戦争が、大国の横暴で引き起こされている。そして、体力の弱い地域から鳥インフルエンザが広がりつつある。これこそが本当の新世紀の始まりなのかもしれない(いや、世紀末というべきか)。種族の生存が許されるかどうか、生存に値するか否かの、大いなるものによるテストが始まった新世紀…。
 自衛隊が「自衛」隊でなくなる日本……!怖ろしさに涙が出る……。しかし、泣いている場合ではない。なにかせねば。大人の誰もができること…、まずは参院選、この一票の重さよ!      (2・20)

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 2月7日 ……いててて::油断大敵です!……
 やっと暖かくなってきつつ、と思ったのに、そうは簡単にはいきません。昨日も今日も、どうも明日も”真冬日”になるらしく、ずうっと冷蔵庫より寒いマイナスの日々です。
 その前は雪ではなくみぞれだったり雨っぽかったりと、積もった雪が解けてきたのですが、これがいや大変!すっかり凍ってスケートリンク状態となりました。
 そうとわかってはいたのですが、五日の夕方、ごみ置き場へごみを出しに行ったとき何の気なしに車から足を雪の上に置いた途端、ツルッ、スッテン!ドン!やってしまいました。
 「しまった!」幸い、こういう時のためにため込んであった”肉布団”のお蔭で、打った右側のお尻は青あざにもなりませんでした。
 しかし、夜、寝る頃になってなんかヘン?布団に横になろうとすると、「いたっ!いててっ!」:::尾てい骨が痛いのです。腹筋を締めたり緩めたりすると、やっぱり痛い!寝返りも思うに任せません。どうやら、尾てい骨にヒビでも入ったようです。でもなあ、場所が場所だけに医者に行くのもなあ::。どうせ安静にということしかないだろう、ということで、今も痛いのをなだめつつ、動いています。薪を運ぼうと力を入れるとやはりチト、イタイゾー!
 油断大敵、春は荒っぽいのが、お・好・き!      (2・7)
* 中古パソコンが我が家にもやっと登場です。準静養中の夫に先に学習してもらい、私に伝授!ワカラン!と時に声を荒げちゃったりして::::、まずは一筆

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 2月3日 ……時には私だって!いつも車は…… 

 今日は節分です。一昨日から少し暖かくなってきて春の到来近しを思わせます。もちろん、明日は立春ですものね。地球の温暖化で気候が変わりつつあるとはいえ、地軸までずれてはいないようです。
 今日は珍しく(!)私が晩御飯を作りました。しかもフルコースですぞ!どういう風の吹き回しでしょうか?
 というのも昨日の新年会のせいです。沈金教室の新年会で食べたお料理がヘルシーでおいしく、しかも”これならそれほど手間いらずで私にもできそう”と思い、似て非なるものだが、早速今日実践したというわけです。何せ火曜日はシェフの夫が漆芸の勉強のため、夕方から出かけているので私が作らねばなりません-。

――さて、その献立は――
   菜花と帆立の酢味噌かけ
   蒸し豆腐のあんかけ
   菜花とカイワレの昆布卵巻き
   カンパチの刺身玉葱かけ
   鶏ミンチのロール白菜
   焼きおにぎり(ねぎ味噌)
   木曾蕪の漬物
   杏仁豆腐    
               以上
 と、我ながらすごい!でも、前述の通り、簡単なものばかりでして、素材を活かすという感じの料理です。中年族にはピッタリというもんです、ハイ!本物のお店のものよりちょっと?劣りますけれどーーー。エヘヘ。
 ところで、昨日の朝こちらはみぞれまじりで、しかも雪も残っていて、ベチャベチャ、ツルツルと道路は大変でした。
 愛車をしっかり暖め「よし!」と出発したのですが、悪路のためフラフラ、時にヒヤヒヤしながらやっとのことで国道へ出ました。「ここからは大丈夫!」と思ったのに国道もベチャベチャーーーあれれ??急にスピードが落ちて交差点の手前で停まりそう!「ヤバイ!」と思うか思わぬかの間にやっぱり停まった!幸い、道路中央に空きスペースがあり、かろうじてそこへすべり込みました。困った、どうしよう、もう少し先に公衆電話があったよなあ、そこまで歩くか(なんせまだ携帯電話は持っていない)頭はカッカとしてくる。二、三度キーを回してみるが、すぐに止まっちゃう。そこで思い出した、ずっと前にもこんなことがあったことを:::。前の前の車の時だ。 
 我が愛車ブラボーはキャブレーター式なので、こういう水分の異様に多いときはその時の車と同じく、停まるのだろう。ほんの四分ほど我慢した、その交差点一歩手前で……。でも、相当恥ずかしいよ。やっと、かかった!よかった!
 このことを先の新年会で話したら、
 「ええーっそんなことあるの?」と呆れられてしまいました。みんないい車に乗っているのね! <br> ボロの車でもなくてはならぬ我が愛車です。なんか、どこかで聞いたような、似たようなセリフだな。何かは、ご想像にお任せしましょう……エヘヘヘ?         ( 2・3・節分)

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 1月28日 ……紀州犬その後……?

 心配した紀州犬の件ですが、さすが!です。ちゃんと戻ったとのことでした。よかった、よかった!
 さて、その日の別の収獲の猪肉を煮た味噌汁を昨日隣の射撃場のお兄さんからおすそわけしていただきました。今日、それを食しました。 ウーン、今日のはヨカッタ!おいしかったよ。昨年末、やはり猪汁をいただいたけど、それはちょっと臭かった、野生の臭いが強すぎた。やはり、鮮度が違うんだろうなと、思った次第。
 さて、愛犬セータローですが、今日は無事に外でうん*をしました。それも二回も! よかった、よかった! セータローは、今十五歳です。六月四日で十六歳です。相当なお歳といえるでしょう。 毎日薬も飲んでいますよ。 保険が利かないので大変です、貧乏な我が家にとっては。   とまあ、また駄弁を弄しております。

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 1月25日 ……寒中お見舞い申し上げます……

 ”ああ、寒い寒い!” 寒い寒い、只今気温マイナス五℃です。寒中だからしょうがないと思うけど、やっぱり口に出てしまいます。  さっき、愛犬セータローがまた廊下で脱糞してしまい、片付けたところです。老化現象甚だしく、「ごはん、もっと頂戴,もっと頂戴な!」と夢中でせがんでいたかと思うと、…アアア…ポトリ!ポトリ!(老化とお尻付近のデキモノのせいで、いっぺんには出ないのだ)まるで子犬の頃とおんなじです。犬も人間も同じように子供に帰るのでしょうね。 しかし、犬なら可愛いですむのだけれど……。
 犬といえば、今日、猟友会の人たちが「猪狩り」にきたのですが、その時連れて来た2匹の白い紀州犬が小ぶりの猪を追いかけて行ったまま、帰ってこないのだそうです。飼い主が、山に一番近い我が家に知らせて行かれました。オスとメスの2匹、そういえばそれより数時間前、2匹が嬉しそうに我が家の周りをクンクンと廻っていたっけ。 「あの犬たちかー、寒いけど大丈夫かな」…40キロぐらいの小ぶりの猪だったので、捕まえて2匹で食べているかもしれないとのことーーーでも、その後ちゃんと戻ってきたのだろうか、変な所に迷いこんでいないだろうか、人間ほどアホではないから大丈夫とは思うけれど、ちょっと気がかりではある。無事に見つかってくれよ。
  さて、猫のレイは…、もちろん猫の王道をまっしぐらデス。パソコンを打ち始めると、ササアーっとその下のコタツに入り込むのです。今もここにちゃんとおりますよ。 「猫はコタツでまるくなる〜〜!」 それにしても、寒いナア。冬眠に限ると思うけど、世の中、眠っていられるほど安心、安全でもない。 ニュースはますます寒くなることばかり。子供への虐待のニュースがさっきも二件、心がキュンキュンと痛くなる。自衛隊のなし崩し的派遣、どうしても派遣したい人間がいるのだ、アメリカとイラクをまんまと利用して……、これで利益を手にする者が必ずいるのだから…。眠ってなんかいられません! 早くこい、こい、春よ、こい!  (1・25)

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